点的思考

マクルーハンは現代は点の時代であると言っていました。法則にこだわらず点的に考え、行動することは、トークルシンクの大事な要素です。系統だてて、論理的な結論が出た後に行動するのではなく、インスピレーションがわいた途端に行動に移します。点的思考は、読書、仕事のやり方、生き方のすぺてに共通します。テレビっ子は一局だけをみていてもバラバラな内容のテレビを、チャンネルを切りがえながら、同時に3つも4つもの番組を点的視聴しながら、それでけっこう自分の体内でまとめています。要するにバラバラなものをバラバラに受けとって自分のものにすることが、空間も時間も広がった現代の世界では必要なのです。点からスタートしたものは、点が多くなると面になっていきます。その時に、一点ばかり掘り下げずに、別の点から掘っていく方が、もっと興味深く、もっと早く全体像が浮かんできます。その意味で、点的思考は全的思考に繋がるといえます。

時代と感覚

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